前回の続きです。
フルートをはじめてお教室を決めるまでの話。
お教室探し
楽器をはじめたい、やるならフルート!と決めましたが、楽器の購入などの初期投資も必要になるため、あまりに向いていなかったら断念しようかなと思っていました。
高校生のころ、ブラスバンド部の子たちが楽器を決める際に、マウスピースや頭管部だけ吹いてみて、適正をみると聞いたことがあったもので、体験レッスンを受けてみればある程度適性がわかるんじゃないかな、と。
お教室に求める条件は以下の通り。
- 個人レッスン
過去にやっていた楽器でもグループレッスンを受けたことがないのもあるのですが、初学者は個人て受けないとグループの足を引っ張るものですし、指導も行き届かないように思うので、グループは考えていませんでした - 自宅近く、または会社近くにあり、通いやすい
- 週3回、もしくは2回で、お月謝(や設備費トータルで)1万円以下
これは大人の事情によります・・・
ただし、やれそうだな、とかやりたいな!とか思った場合でも、よっぽど気に入ることがあれば別ですが、最初に体験したお教室ですぐ決めるのではなく、複数の先生の体験レッスンを受けてから決めようとは思っていました。
また、ある程度HPで情報収集し、カリキュラムや先生の経歴、お月謝も調べました。大人向けのレッスンでは、月2~4回のレッスンのお教室が多く、時間も30分、45分、60分とお教室によって設定がバラバラです。
個人的にはみっちり見て欲しいけれど、60分は中だるみするかな、という印象。
ヤマハ「大人の音楽教室」は情報収集が難しい
さて、「大人の音楽教室」といえば、YAMAHAです。
都心にたくさんあることは分かったのですが、どうもフランチャイズ方式らしく、様々なお教室や楽器店が「ヤマハ大人の音楽レッスン」を開催していました。
ヤマハのHPから、フルートの講座がある店舗にジャンプすることはできるのですが、その先の情報の有無がバラバラなので、何曜日にいつやっているかとか、お月謝がいくらになるか(基本の金額はわかるんですが、さらに施設費がかかり、FCなので店舗ごとにバラバラ)など、調べにくいことこの上ない感じでした。
ただ、テキストが上がるごとにお月謝があがっていくことや、欠席時に振替ができないことだけは分かりました。
私は時期によってはかなり不規則な勤務になる仕事をしているので、ある程度フレキシブルに対応してもらえる教室が希望でした。
また、最初はグループレッスンでなく個人レッスンを希望したので、さらにネット上には情報がなく…。
結局、会社や自宅そばの数店舗に電話してみて、希望する日時がなかったり、都心だからかもしれませんが、かなりお月謝が高くなりそうだなぁ?と思うところもあり、ヤマハは後回しにしよう、と決めました。
ただし、いまはHPがリニューアルされたようで、統一フォーマットでフランチャイズ各店を検索、WEBで体験レッスン予約までできるようになっていて、分かりやすくなっています。
また、ヤマハの楽器紹介のページには本当にお世話になりました。フルートのお手入れ方法から、運指表まで、情報がまとまっていて分かりやすかったです。フルートを買ってしばらくはヤマハのページをしょっちゅう見ていました。
某新興音楽教室
その後、比較的ネットで検索すると良く出てくる、某E●△音楽教室の体験レッスンに行きました。
ここ、楽器の無料プレゼントなどをうたい文句にしています。
教室内でバンドが組めるとか、大人が趣味として楽しく続けるには良いのかも?と思える雰囲気で、興味がありました。
ただ、プレゼントしてくれる楽器は中国の聞いたことがないブランドのものばかりで、ネットで調べる限りかなり評判が悪い代物のようでした。プレゼントはいらないかな、と思ったうえで体験してみることに。
仕事帰り、銀座のお教室に入ると、ゴージャスで煌びやかな雰囲気にビックリ。
過去、師事していたピアノやヴァイオリンは、先生のお宅での個人レッスンだったので、あまり音楽教室に行ったことがなかったのですが、たまにお邪魔していたヤマハやカワイは、なんていうかもっと簡素な雰囲気だったような…。
はじめてのフルート体験レッスン
しばらくして男性の先生にお部屋に案内されました。
まずはフルートについて簡単な説明を受けます。ふむふむ、3つのパーツ(頭部管、本管、足部管)を組み立てるのね。で、息を吹き込むのが頭部管と。
先生の見本を見ながら、頭部管だけを持って息を吹き込みます。
あ、鳴った!
「じゃあこれはできますか?」
と、先生に言われ、頭部管の出口を右手でふさぎながら、唇の形と息の吹き方を変えてみます。
こんどは高い音がでました。こちらはちょっと最初の音がにごりますが、出てはいます。
今から思えば、フルートは唇の形と、上唇と下唇の穴の大きさ、また息の吐き方(と、押さえているキー)で音を変えていくのですが、低音と中音を頭部管で出してみる練習だったようです。
「上手ですね、ではフルートを組み立てて吹いてみましょう」
持ち方と、簡単な運指を教えてもらい、ソラシの3音を低音で吹きました。その後、息の吹き方を変えて中音で同じ音階を吹いていきます。
中音の方が息の吹き方が難しくて、綺麗に音が出るポイントが少ない感じ。
唇の形もちょっと無理をしているからか、すぐ疲れちゃう。
でも、音が鳴ってる~!ちょっと吹けてる~!と感動がありました。
ここまでで30分の体験レッスン終了。
せっかくなので、と先生が1曲(途中まで)吹いてくれてました。
先生の教え方は上手かったし、褒め上手で優しい感じは良かった。ただ、最後に先生が吹いてくれた曲は微妙…というか、プロってこんな感じ?といいたくなる音色でした(汗)
某E新興音楽教室(つづき)
※辛口の感想になってしまうので仮名にします
そんなこんなで、レッスン後、事務スタッフの方からお教室の説明を受けることに。
レッスンの満足度は高かったのですが、正直、お教室に来たときからこのお店のスタッフのかたがたはあまり印象がよくありませんでした。
体験の方が多い日だったようなのですが、受付で名乗ってもしばらく立って待たされまして、同じように待っている人が何人もいる。でも、カウンターの中では何人もスタッフがいて、談笑していたりする。大したことじゃないかもしれないけど、応対されている感じもあまり感じが良くないんですよね。
上手く言えないんですけど、ぞんざいに扱われているというか、ちょっと見下されている時に感じるような嫌な感じがしました。
で、ショーンKみたいな顔をした男性から説明を受けたのですが、その内容もちょっと…。
まず、お月謝がHPに書いてある額よりかなり高かったです。入会金とカルテ作成費?のようなものに計14,700円程度かかる上に、スタジオ使用費というものがあり、1700円(グループ)か2700円(個人)が1レッスン毎にかかります。
また、楽器プレゼントを利用すると保証金が3万円必要。1年間退会しなければ返却されるらしいけど、万一退会した場合、手数料を払う必要があり、1ヶ月で退会すると61,400万円以上必要らしい。これなら、ヤマハのフルート買えるって!(プレゼントしてもらえるのは中国製)
11ヶ月目で退会しても17,000円必要。楽器は恐らく30000円相当、もしくはそれ未満だと思うので、携帯キャリアの違約金も真っ青な契約形態ですよね。
また、楽器プレゼントを選択しないと、月1000円お月謝が割引になるのですが、それを適用されるためには、体験したその日に入会しないといけないらしい。考えて後日入会だとだめなんですって。
これが普通と思う方もいるかもしれませんが、音楽「教室」である以上、こういうやり方はいかがなものかと私は思います。
ただ、別にプレゼントされた楽器以外のレッスンも予約できる仕組みらしく、講師も教室も好きなところに通って良いそうなので、「学ぶ」、「師事する」という認識で通う場所とはちょっと違うのかもしれないなぁと思いました。
ただ、振替自由なシステムはとても便利だと思いましたし、立地もよく、通いやすい教室だと思いました。また、先生も良い方で、たった1回のレッスンですが分かりやすく教えていただけたと思います。
その上で、やっぱりここはないなぁと思い、早々に帰宅。
なお、後で調べたところ、このお教室は講師が労組を結成し、労働環境の改善を求めてストライキを起こしたこともあるそうです…。うーん、ちょっと見送りだな。
カワイおとなの音楽教室
次に予約したのは、近所にあるカワイのおとなの音楽教室です。
ここが良いなと思ったのは、1万円で4回のレッスンを受けてから入会するか決める、おためし4回レッスンの設定があること。あと、WEBから体験レッスンの申し込みができる点も良かったです。
また、カワイはピアノ以外のカリキュラムは先生にお任せなケースが多いらしく、ヤマハのようなメソッドがないので、実質個人の先生に師事しているのと同じ感覚らしい(知人談)。
前回の体験レッスンで、フルートをやりたい気持はかなり高まっていたので、これで先生と合いそうならそのまま入会なと期待に胸を膨らませていきました。
今回は、事務の方(女性1人)もとても親切でしたし、先生も同年代の女性(かわいい)でした。
体験レッスンでやった内容は、頭管部での音だし→組立て→簡単なキー操作での音階と、前回と同じだったのですが、姿勢や持ち方、吹き方への説明やリズム練習も含まれていました。
管楽器は音を出すときに、舌を動かして音の区切りや強調を作る「タンギング」が必要なんだって、このとき初めて知りました。
鍵盤楽器や弦楽器だと縁がないな~。というか難しいな~。と思ったら、リコーダーでもタンギングしていたらしい。「トゥートゥー」って吹きながら言うっていうアレがタンギングなんだそうで。すっかり忘れていました。
入会
そんなこんなで、すごくいい先生だな!と気に入り、そのままカワイお試し4回レッスンを受け、先生のお勧めの楽器を購入し、正式入会して今に至ります。
あといくつか検討していたお教室があったのですが、時間帯が合わなかったのと、カワイの先生が気に入ったのでそのまま体験せず仕舞いでした。
先生は、ご自宅でもフルート教室をされているそうなので、そちらに通いたい気持ちもあったのですが、かなり遠くてそれはちょっと難しそう。ただ、カワイ本部に掛け合ってくれて入会金を半額に割引してくれたりと、とても親切な方す。
ちょっと面白いなと思ったのが、カワイは事務員の方もいるけれど、入会の手続きやお金のやりとり(銀行引き落としがはじまるまで)を、全部先生がやるんですよねぇ。
スケジュールとか催し物の告知も全部先生から。
本当に、聞いていた通り、カワイに通っているというよりスタジオを借りて個人のお教室の先生に習っている感覚に近いなぁと思います。
大手のお教室もいろいろなんですねぇ。
その後、フルートって楽しい!
入会して4ヶ月程度たった今、フルートが楽しくて楽しくて仕方がありません。
平日でも毎日1時間、休日だと2、3時間は練習しています。
何を目指しているのか?と言われることもありますが、とにかく楽しいんですよね。
フルートは、通常3オクターブまで音を鳴らせるのですが、一番高いラシド以外はほぼ綺麗に音が鳴るようになりましたし、簡単な曲ではありますが、課題曲も吹けるようになりました。
もちろん、吹いているだけで、人に聞かせられる綺麗な音を出せているかはまた違う話ですが、大人になっても花丸をもらえて帰れるのは嬉しいものです。ピアノを習っていた小学生の頃を思い出したりして。
私はどちらかというと基礎練習の方が好きなので、ロングトーンや音階練習もコツコツ続けていていると、本当に毎日、ちょっとずつですが前進しているのを感じられるので、それがすごく楽しかったりします。
運指を覚える→リズムを正確にする→テンポについていけるようにする→全部綺麗な音を出せるようにする、と、果てしない気持ちになるときもあるのですけど、それもまたやる気が湧いてくる気がします。
なお、これは私の個人的な意見なのですが、吹奏楽自体がかなりストレスを解消する効果があるように思います。
恐らく、息を沢山使う、ほぼ吐ききる、という行動がかならず必要なので、カラオケや歌と同じようにスッキリする部分があるのではないかと。
また、あまり余計なことを考えず、無心で手先を動かすのも気持が幸せを感じやすいと言われていますよね。
管楽器までいくと高いので安易にはオススメできないかもしれませんが、大人だけどやりたいなぁと思ってる方、すごく楽しいですよ!
もし人前で吹けるほどの腕前になれたら、いずれはフルート・アンサンブルなどに朝鮮できるといいなと思ったり…。だいぶ先の話ですね。
この譜面台を使っています。白なんてあるんだ!とびっくり。
カラーバリエーションがかなり豊富です。
フルートの有名な教則本。最近はじめましたのですが、俄然楽しくなってきました